当サイトについて

当サイト作成の目的

このサイトは勅撰集の一つである「後拾遺和歌集」を読んでみようと思った管理人がその経過を残すために作成したサイトです。

 

まず現時点では後撰集以前に詠まれた歌を前提にしないで解釈しているということです。

 

和歌は31字に作者の心情や情景を詰め込んでいるけれど、その歌が詠まれた時代以前に詠まれた膨大な歌を背景にしており、言葉としては書かれていないそれらの過去の歌の情報を当時の読者は共通知識として持っている前提で詠まれています。

 

過去に詠まれた歌と同様の言葉を一部で使うことで過去に詠まれた歌の世界を自然に想像させることでその一首の歌が新たに描く世界を31文字のみで描くよりもより豊かなものにしようとしている訳です。

 

そのため作者の意向を含めて歌を理解鑑賞する際には1首1首には直接は記載されていない過去の歌の膨大な情報が必要になってくる訳です。

それが中古中世歌人や当時の読者達の教養であった訳で、時代を経て和歌の研究者もそういう態度で臨んでいる訳です。

 

しかし、現状そう言った膨大な背景情報は我々現代人の教養の範疇にはありません。せいぜい百人一首程度を覚えていればたいしたものであると思います。

ただ、そう言った背景情報が本来は必要だけれど私はまだ勉強不足でそう言った情報を殆ど全く知りません。

 

そこでまずは最低限歌の字面から読み取れる範囲での通釈を記載しています。

将来的に管理人が歌を学ぶ中でいろいろ気付いたことがあれば、追加的に記載をしていこうと考えているので、現時点ではそういう付加的な情報は含んでいません。

 

それが上に過程と書いた意味になります。

 

 

ページの構成

1首を1ページで記載しています。1ページの内容は、【歌】、【通釈】、【作者】、【感想・その他】で構成しています。

なお、タイトルとしては歌の通番(5桁で表示していますが、慣例の様なものがありそちらに合わせた方が良い等あればご教示いただけると幸いです。)と詞書そして作者を記載しています。

 

 

【歌】

【歌】として掲載しているのは、国立国会図書館がインターネット上に公開している国歌大観. 歌集部(書誌ID:000000503398)に掲載されている「後拾遺和歌集」より引用しています。

 

(~イ)は異本に掲載されている表現があることを示しています。

 

また歌の読み方は国際日本文化研究センターが公開している日文研データベースの後拾遺集を参考にしています。

ただし、句を区切るーは省略した上で濁音を付記しています。また底本とした上記国歌大観とは記載が異なる場合は国歌大観にあわせています。

 

なお旧字体は原則新字体に変更して記載しています。また也をなり、鳬をけりなどとしるしています。また濁音をふきしています。

ただし仮名遣いの修正は上記濁音の付記以外はしていません。

 

最近、国会図書館で「八代集」が公開されていることに気付き「正保四年版本」が読めるのでそちらを底本にするかもしれません。

(まだまだ勉強不足です。)

 

 

【通釈】

1首を通して現代語としての解釈を記載しています。基本的に歌を読んでの管理人の勝手な解釈ですので、古来認識されている解釈とは大きく違っているかもしれません。

なお、個々の語彙に関してはインターネットで公開されているWikipediaなどの情報を参考にしていますが、歌そのものに関する解釈を参考にした文献はありません。

 

 

 

【作者】

作者について分かる範囲で記載しています。

Wikipediaなども参考にしていますが、高校時代の古文で習ったレベルの知識をそのまま掲載している場合が多いです。

 

 

【感想・その他】

歌を読んだ感想や語彙の意味を調べた結果や文法的な事項を簡単にまとめています。

本来は個々の言葉の語釈を別途記載するのが通例ですが、現時点では勘違いも多いかと思いますので、まずはここに記載しています。

 

これからの勉強でどうどうと書ける様になったら【語釈】を設けるかもしれません。

 

 

【問い合わせ】

当サイトは当面の間コメントは出来ない様にしております。

また内容は管理人の勝手な解釈を掲載していますので、明らかな誤り等があるかと思います。気付いた方はお手数ですがお問い合わせよりご指摘いただけますと幸いです。

 

 

【参考文献】

国歌大観. 歌集部(書誌ID:000000503398

 

日文研データベース後拾遺集