記事一覧
00055 山里に住侍りける頃梅花を詠める 讀人しらず
【歌】我がやどの垣根の梅の移り香に獨ねもせぬ心地こそすれわかやどのかきねのうめのうつりがにひとりねもせぬここちこそすれ【通釈】我が家の垣根の梅の移り香のために独 ...
2022/11/17
00026 正月子日庭におりて松など手すさびに引きはべりけるをみてよめる 読人しらず
【歌】春の野に出でぬ子日は諸人の心計りをやるにぞありけるはるののにいでぬねのひはもろびとのこころばかりをやるにぞありける【通釈】春の野に出かけない子日は多くの人 ...
2022/10/06
00021 選子内親王いつきと聞こえける時正月三日上達部あまた参りて梅が枝といふ歌を歌ひて遊び(侍りイ)けるに内よりかはらけ出だすとてよみ侍りける 読人しらず
【歌】ふりつもる雪きえがたきやま里に春をしらする鶯のこゑふりつもるゆききえがたきやまさとにはるをしらするうぐひすのこゑ【通釈】ふりつもる雪がなかなか消えない山里 ...
2022/10/05
00018 民部卿泰憲近江守に侍りける時三井寺にて歌合せし侍りけるによめる 読人しらず
【歌】春立ちてふるしら雪を鶯の花ちりぬとやいそぎいづらむはるたちてふるしらゆきをうぐひすのはなちりぬとやいそぎいづらむ【通釈】春になって降る雪を鶯が見て花が散っ ...
2022/10/03