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00021 選子内親王いつきと聞こえける時正月三日上達部あまた参りて梅が枝といふ歌を歌ひて遊び(侍りイ)けるに内よりかはらけ出だすとてよみ侍りける 読人しらず

巻一・春上

【歌】

ふりつもる雪きえがたきやま里に春をしらする鶯のこゑ

ふりつもるゆききえがたきやまさとにはるをしらするうぐひすのこゑ

 

 

【通釈】

ふりつもる雪がなかなか消えない山里に春の訪れを知らせる鶯の声が聞こえてきたよ

 

 

【作者】

読人知らず

 

 

【感想・その他】

「きえがたき」は消え+かたし(難し)の連体形で山里に続き消えるのが難しい・困難だということで「なかなか消えない」山里の意味。

 

 

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