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00020 正月二日逢坂にて鶯の声を聞きてよみ侍りける 源兼隆(澄イ)

巻一・春上

【歌】

古里へ行く人あらばことづてむけふ鶯のはつねききつと

ふるさとへゆくひとあらばことづてむけふうぐひすのはつねききつと

 

 

【通釈】

古里に行く人がいれば言づけを取り次いでもらおう

今日鶯の初音を聞いたよと

 

 

【作者】

源兼隆

 

 

【感想・その他】

「ことづてむ」は伝言する言づけるの意味の「ことづつ」の未然形に助動詞「む」(ここでは意思を表す)がついて言づけを取り次いでもらおうと言う意味。

作者が鶯の初音を聞いたのは東国との境にある逢坂でそこから春が古里の都に上っていくことを詠っている。

 

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