00019 鶯を詠み侍りける 大中臣能宣朝臣

巻一・春上

【歌】

山たかみ雪ふるすより鶯のいづるはつ音はけふぞ聞きつる(なくなるイ)

やまたかみゆきふるすよりうぐひすのいづるはつねはけふそききつる

 

 

【通釈】

山が高いので雪が降っている古巣から鶯が出て来て鳴いた初めての声を今日こそ聞いたよ

 

 

【作者】

大中臣能宣

三十六歌仙の一人

梨壺の五人の一人で後選和歌集の選者の一人

00034の歌の作者

 

 

【感想・その他】

「山高み」は「山(を)高み」で「山が高いので」の意。

「雪ふるす」の「ふる」は「雪降る」と「古巣」の掛詞。

「声を今日初めて聞いたよ」としたいのだけど歌に「はつ音」とあるので「初音を今日初めて聞いた」では「初めての声を今日初めて聞いた」になってしまうので「通釈」の様に解釈している。

気持ちは「声を今日初めて聞いた」で良いかなと個人的には思う。

 

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