記事一覧
00066 長楽寺にすみ侍りける頃二月ばかりに人のもとにいひつかはしける 上東門院中将
【歌】思ひやれ霞こめたる山里に花まつほどの春のつれづれおもひやれかすみこめたるやまざとにはなまつほどのはるのつれづれ【通釈】思いやってください霞が立ち込めている ...
2023/03/01
00065 水辺梅花という心を 平経章朝臣
【歌】すゑ結ぶ人の手さへや匂ふらむ梅の下ゆく水の流れはすゑむすぶひとのてさへやにほふらむうめのしたゆくみずのながれは【通釈】下流で水をすくう手さえもが匂うのだろ ...
2022/12/03
00064 道雅の三位の八條の家の障子に人の家に梅の木ある所に水流れて客人来れたる所をよめる 藤原経衡
【歌】たづねくる人にもみせむ梅の花ちるとも水に流れざらなむたづねくるひとにもみせむうめのはなちるともみづにながれざらなむ【通釈】尋ねてくる人にも見せよう梅の花を ...
2022/11/27
00063 清基法師
【歌】風ふけばをちの垣根の梅の花香は我宿の物にぞありけるかぜふけばをちのかきねのうめのはなかはわがやどのものにぞありける【通釈】風が吹くと遠い垣根の梅の花も香り ...
2022/11/27