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00061 太皇太后宮東三条にて后に立たせ給ひけるに家の紅梅をうつしうゑられて花の盛りにしのびにまかりていと面白くさきたる枝にむすびつけ侍りける 辨乳母
【歌】かばかりのにほひなりとも梅の花賤の垣根を思ひ忘るなかあかりのにほひなりともうめのはなしづのかきねをおもひわするな【通釈】これほどの匂いで咲いていても梅の花 ...
2022/11/24
00060 梅の花を折りてよみ侍りける 素意法師
【歌】梅がえを折ればつづれる衣手に思もかけぬ移り香ぞするうめがえををればつづれるころもでにおもひもかけぬうつりがぞする【通釈】梅の枝を折ると継ぎ合わせた粗末な衣 ...
2022/11/23
00059 春風夜芳といふ心を読める 藤原顕綱朝臣
【歌】梅の花かばかり匂う春の夜の闇は風こそ嬉しかりけれうめのはなかばかりにほふはるのよのやみはかぜこそうれしかりけれ【通釈】梅の花の香ばかりがこれほど匂う春の夜 ...
2022/11/22
00058 山家梅花をよめる 賀茂成助
【歌】うめの花垣根ににほふ山ざとはゆきかふ人の心をぞ見るうめのはなかきねににほふやまざとはゆきかふひとのこころをぞみる【通釈】梅の花が垣根に匂っている山里は行き ...
2022/11/20