記事一覧
00054 村上の御時御前の紅梅を女蔵人どもによませさせたまひけるにかはりてよめる 清原元輔
【歌】梅の花香はことごとに匂はねど薄くこくこそ色は咲きけれうめのはなかはことごとににほはねどうすくこくこそいろはさきけれ【通釈】梅の花は香はそれぞれ異なって匂う ...
2022/11/16
00053 題しらず 大江嘉言
【歌】梅の香を夜はの嵐の吹溜めて槇の板戸のあくるまちけりうめのかをよはのあらしのふきためてまきのいたどのあくるまちけり【通釈】梅の香を夜の嵐が吹き溜めていて槇の ...
2022/11/15
00052 春の夜のやみはあやなしといふ事をよみ侍りける 前大納言公任
【歌】春の夜の闇にしなれば匂ひくる梅より他の花なかりけりはるのよのやみにしなればにほひくるうめよりほかのはななかりけり【通釈】春の夜の闇の中だからこそ匂ってくる ...
2022/11/14
00051 ある所の歌合せに梅をよめる 大中臣能宣朝臣
【歌】梅の花匂ふあたりの夕暮はあやなく人にあやまたれつつうめのはなにほふあたりのゆふぐれはあやなくひとにあやまたれつつ【通釈】梅の花の香りが匂う夕暮れは人がつけ ...
2022/11/13