記事一覧
00023 俊綱朝臣の家にて春山里に人をたづぬといふ心をよめる 藤原範永朝臣
【歌】尋ねつる宿は霞にうづもれて谷のうぐひす一こゑぞするたづねつるやどはかすみにうづもれてたにのうぐひすひとこゑぞする【通釈】たどり着いた宿は霞に埋もれていて谷 ...
2022/10/06
00022 加階申しけるにたまはらでうぐひすのなくを聞きてよみ侍りける 清原元輔
【歌】鶯のなくねばかりぞきこえける春の至らぬ人のやどにもうぐひすのなくねばかりぞきこえけるはるのいたらぬひとのやどにも【通釈】鶯の声ばかり聞こえる事よ春が来ない ...
2022/10/05
00021 選子内親王いつきと聞こえける時正月三日上達部あまた参りて梅が枝といふ歌を歌ひて遊び(侍りイ)けるに内よりかはらけ出だすとてよみ侍りける 読人しらず
【歌】ふりつもる雪きえがたきやま里に春をしらする鶯のこゑふりつもるゆききえがたきやまさとにはるをしらするうぐひすのこゑ【通釈】ふりつもる雪がなかなか消えない山里 ...
2022/10/05
00020 正月二日逢坂にて鶯の声を聞きてよみ侍りける 源兼隆(澄イ)
【歌】古里へ行く人あらばことづてむけふ鶯のはつねききつとふるさとへゆくひとあらばことづてむけふうぐひすのはつねききつと【通釈】古里に行く人がいれば言づけを取り次 ...
2022/10/04