00060 梅の花を折りてよみ侍りける 素意法師

巻一・春上

【歌】

梅がえを折ればつづれる衣手に思もかけぬ移り香ぞする

うめがえををればつづれるころもでにおもひもかけぬうつりがぞする

 

【通釈】

梅の枝を折ると継ぎ合わせた粗末な衣の袖に思いがけない移り香がする

 

 

【作者】

素意法師

後拾遺和歌集に7首入首している歌人

 

 

【感想・その他】

「つづれる衣手」ラ行四段活用「つづる」の命令形+完了の助動詞「り」の連体形+衣手

継ぎ合わせた粗末な衣の袖の意味。

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