00062 題しらず 大江嘉言

巻一・春上

【歌】

我宿にうゑぬ計りぞ梅の花主人なりともかばかりぞ見む

わがやどにうゑぬばかりぞうめのはなあるじなりともかばかりぞみむ

 

【通釈】

我が家に植えていないという程度の話だ梅の花よ

持ち主であったとしてもこれ位見ることだろう

 

【作者】

大江嘉言

中古三十六歌仙の一人。

勅撰集に29首が入集している。

 

 

【感想・その他】

余所で咲いている梅の花に持ち主で無いから愛でているのではないと言い訳している様な表現をつかって梅の花をうたっているのか。

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