00013 和泉式部

巻一・春上

【歌】

春霞たつやおそきと山がはの岩まをくぐるおと聞ゆなり

はるかすみたつやおそきとやまかはのいはまをくくるおときこゆなり

 

 

【通釈】

春霞が立つのが遅いと山の川の岩の間をくぐり流れる水の音が聞こえる

 

 

【作者】

和泉式部

中古三十六歌仙の一人

後拾遺和歌集には多数の歌が収録されている

 

【感想・その他】

春を知らせる霞が立つのが遅いと言う様に凍っていた水が岩間を流れている音が聞こえていると水が流れている音を春の知らせと詠んでいる。

 

 

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