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00017　おなじ屏風に大饗のかたかきたる所をよみ侍りける　入道前太政大臣

投稿
巻一・春上

【歌】

君ませと遣つる使きにけらし野べの雉子はとりやしつらむ

きみませとやりつるつかひきにけらしのべのきぎすはとりやしつらむ

 

 

【通釈】

お越しくださいと伝えに出した使いが帰ってきたらしい

野辺の雉は取れたのだろうか

 

 

【作者】

入道前太政大臣

藤原道長のこと

 

 

【感想・その他】

「入道前太政大臣」は藤原道長で「大饗」は道長が正月に催した大宴会。（00016の歌参照）

「ませ」はいらっしゃるの意味の「ます」の命令形でいらっしゃいませ・お越しくださいませと招待してることを表している。

雉子（きぎす）は雉で饗応の馳走にする獲物。

 

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