パンくずリスト
  • ホーム
  • 巻一・春上
  • 00031 承暦二年内裏歌合によみ侍りける 左近中将公実

00031 承暦二年内裏歌合によみ侍りける 左近中将公実

巻一・春上

【歌】

君が代にひき比ぶれば子日する松の千年も数ならぬかな

きみがよにひきくらぶればねのひするまつのちとせもかずならぬかな

 

 

【通釈】

君が代の長さに比べてみれば子日の松の千年も数のうちに入らないことよ

 

 

【作者】

左近中将公実

藤原公実

のちに正二位権大納言となる

三条家・西園寺家・徳大寺家の祖

 

 

【感想・その他】

「ひき比ぶれば」の「ひき」は「子日の松」を引くことを想像させる

「子日」「松」の縁語

承暦二年は白河天皇が催した歌合せ。公実は白河天皇の従兄弟にあたる。

 

関連記事