00039 能因法師

巻一・春上

【歌】

よそにてぞ(はイ)霞たなびくふる里の都の春はみるべかりける

よそにてぞかすみたなびくふるさとのみやこのはるはみるべかりける

 

 

【通釈】

遠く離れたところから霞がたなびいている故郷である都の春を見るべきなんだなぁ

 

 

【作者】

能因法師

中古三十六歌仙の一人。

後拾遺和歌集には31首入集。

百人一首六十九番歌の作者。

 

 

【感想・その他】

この歌は00038の歌とともに「能因法師集」二十六番二十七番に掲載されている。

「よそ」余所で離れた場所。ここでは長楽寺を指している。

遠くから眺めた都の春の景色を詠んだ歌。

 

 

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