00040 題しらず 選子内親王

巻一・春上

【歌】

春はまづ霞にまがふ山里をたちよりてとふ人のなきかな

はるはまづかすみにまがふやまさとをたちよりてとふひとのなきかな

 

 

【通釈】

春には最初に霞に紛れてしまう山里に立ち寄って尋ねてくる人もいないなぁ

 

 

【作者】

選子内親王

第62代村上天皇の第10皇女。12歳で賀茂斎院に卜定される。

 

 

【感想・その他】

「山里」は選子内親王が斎院の御所を指すのだろう。

春は尋ねてくる人も無い位に霞覆われることが多かったのだろう。

「まがふ」入り乱れる、入り混じって区別が出来ない様子を表す。

 

 

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