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00002 みちのくにて侍りける時春たつ日よみ侍りける 光朝法師母

巻一・春上

【歌】

出でて見よ今は霞も立ちぬらん春は此れより明く(すくイ)とこそきけ

いててみよいまはかすみもたちぬらむはるはこれよりあくとこそきけ

 

 

【通釈】

外に出て見てごらんなさい

今は霞も立っているでしょう

春はここ(陸奥)から明けていくと聞いている

 

【作者】

光朝法師母

橘行平の娘。
清少納言の旦那として知られる橘則光の妻。

 

【感想・その他】

霞立つ、霞たなびくは春が来たことを表していて万葉集にも「霞立つ春日の里」と言った表現の歌が数多く掲載されている。

(同様に秋は霧らしい)

5行の説で春は東に位置すると考えられたため春は東国から来ると考えられていた。

夫の橘則光は寛仁3年(1019年)に陸奥守に任じられているのでその頃の歌だと思われ、ここは陸奥を指すと考えられる。

 

明くはすく(過ぎる)とされている異本がある。春がここを過ぎて都にいくと聞いているという感じか。視点に陸奥と都の違いが出てくる。

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