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00031 承暦二年内裏歌合によみ侍りける 左近中将公実
【歌】君が代にひき比ぶれば子日する松の千年も数ならぬかなきみがよにひきくらぶればねのひするまつのちとせもかずならぬかな【通釈】君が代の長さに比べてみれば子日の松 ...
2022/10/12
00030 題しらず 民部卿経信
【歌】浅みどり野べの霞のた靡くにけふの小松を任せつるかなあさみとりのへのかすみのたなひくにけふのこまつをまかせつるかな【通釈】浅みどり色に野辺の霞がたなびいてい ...
2022/10/12
00029 三条院の御時に上達部殿上人など子日せむとし侍りけるに斎院の女房船岡にもの見むとしけるをとどまりにければそのつとめて斎院に奉り侍りける 堀川右大臣
【歌】止まりにし子日の松を今日よりはひかぬ例にひかるべきかなとまりにしねのひのまつをけふよりはひかぬためしにひかるべきかな【通釈】中止になった子日の松は今日から ...
2022/10/11
00028 今上六条に坐しまして上達部うへのをのこどもなど中島に渡りて子日し侍りけるによみ侍りける 右大臣北方
【歌】袖懸けて引きぞやられぬ小松原何れともなき千代の景色にそでかけてひきぞやられぬこまつばらいづれともなきちよのけしきに【通釈】袖を掛けて引くことが出来ない小松 ...
2022/10/10