記事一覧
00052 春の夜のやみはあやなしといふ事をよみ侍りける 前大納言公任
【歌】春の夜の闇にしなれば匂ひくる梅より他の花なかりけりはるのよのやみにしなればにほひくるうめよりほかのはななかりけり【通釈】春の夜の闇の中だからこそ匂ってくる ...
2022/11/14
00051 ある所の歌合せに梅をよめる 大中臣能宣朝臣
【歌】梅の花匂ふあたりの夕暮はあやなく人にあやまたれつつうめのはなにほふあたりのゆふぐれはあやなくひとにあやまたれつつ【通釈】梅の花の香りが匂う夕暮れは人がつけ ...
2022/11/13
00050 屏風の絵に梅の花ある家に男きたる所をよめる 平兼盛
【歌】梅が香をたよりの風や吹きつらむ春珍しく君がきませるうめがかをたよりのかぜやふきつらむはるめづらしくきみがきませる【通釈】梅の香りを伝える風でも吹いたのだろ ...
2022/11/12
00049 後冷泉院の御時きさいの宮の歌合せに残雪をよめる 藤原範永朝臣
【歌】花ならでをらまほしきは難波江の芦の若葉にふれる白雪はなならでをらまほしきはなにはえのあしのわかばにふれるしらゆき【通釈】花ではないのに折ってみたいのは難波 ...
2022/11/11