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00049 後冷泉院の御時きさいの宮の歌合せに残雪をよめる 藤原範永朝臣

巻一・春上

【歌】

花ならでをらまほしきは難波江の芦の若葉にふれる白雪

はなならでをらまほしきはなにはえのあしのわかばにふれるしらゆき

 

 

【通釈】

花ではないのに折ってみたいのは難波江の芦の若葉に降り積もった白雪だよ

 

 

【作者】

藤原範永

後拾遺和歌集に14首入集。

 

 

【感想・その他】

「後冷泉院の御時きさいの宮の歌合」は00036番の歌の感想を参照。

「花ならで」「ならで」は断定の助動詞「なり」の未然形+打消しの接続助詞「で」

花ではないので、花ではないのにの意味

「をらまほしき」折り曲げるの意味の動詞「をる」の未然形+希望の助動詞「まほし」の連体形

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